「て」のグループを書いてみましょう!!
①「て」
「て」のような横画からが始まりのときは、下の図のようにAから入って、Bで一度強く止まり、筆の面が変わり向かって進んでいきます。筆先の反動を使います。手で書こうとせずに、筆の弾力を感じながら次の線を書く・・・感覚です。「て」のグループは、「あたり」のある文字のグループです。下の練習が「あたり」の練習です。
「て」のグループを書くまえに、この「あたり」の練習をしておくとスムーズに書けますよ(^^♪
下の図のように赤太〇から入り、したの赤細〇で「あたり」↓箇所のように横に線を運びます。
上の「あたり」つよく押し止まり、筆の向き(面)が変わることを転折部分とも言います。
転折(折れ)・・・横画から縦に、あるいは縦から横へ曲がること
かなは、連綿(れんめん)という、文字がつながり、まるで行が流れるように書かれていますが、そのなかで、上のような「て」のグループの文字による転折部があることにより線に力が加わり生き生きとした線が生まれます。
連綿とは?!
上に述べたように、かなは、連綿(れんめん)してゆきますが・・・。れんめん?!ってとなった方は、こちらをご覧ください。
そう、連綿、それは、かな書には欠かせません!!よくかな書道というと流れるような、さらさらしたつながった文字郡。そう、それが連綿です。2文字以上がつながっています。
はい、それでは、「て」のグループの「あたり」ある文字に書いてみましょう!!
②「つ」
「つ」は、「て」と同じようにAから入りBで押し止まりあまり右上がりにならないように、直線を意識して書き上げます。
③「そ」
「そ」は、「て」の上に2画くっついている文字ですね。下の写真のように転折があることによりリズミカルに筆運びができる文字です。
④「わ」「や」
「わ」は、黄色のラインで見にくかったらごめんなさい( ;∀;)書き順通りに①から入り、Aで少し押し止まり筆をいれます。Bに向かって進み、上の図のような角度で押しどまり、筆の面を変えます。「つ」を書いた時と同じようにあまり右肩上がりにならないように直線を意識して書きます。
「や」も、Bがポイントになります。Bで強く押しどまり筆の面を変えて、下に引きます。最後は、ゆっくりと紙から筆を引き上げるように意識してくださいね。
⑤「せ」「す」「へ」
ここまできたら、感覚がつかめてきたと思います。「せ・す・へ」は、「て」「つ」と同じように押し返した後も直線を意識して書きます。
⑥「る」
「る」は、上の図のように変化して、かな書道では、「る」が省略されて書かれることもあります。どちらの文字も使います。下の「る」は、たて線化して省略されてますね。
⑦「く」
「く」この文字もかな書道の作品にたくさん使われます。
それでは、今回の練習にあった「て」グループと「し」を連綿(2文字以上を書き続けること)をしてみましょう!!
かな文字で「くし」を書いてみよう!
それでは、「くし」を書いてみましょう。連綿(文字のつながり)も入れます。2文字なのでコツさえつかめば書けますよ。
こんな風に、「く」と「し」の文字が区切れる場所がわかるように息継ぎする書き方と、下の図のように流れるように書く書き方があります。両方試してみましょう!!
「し」の最後の筆の引き上げは、書いている気持ちを続けて書くと最後まで線が生き生きとします。
ちなみにこの文字は、私が書いていますが、書いている人により文字の線質に個性がでます。。私の字は、どちらかというとキリ!とした線だと思っています。他の人が書いた線をみると、まったく異なります。優しい線、暖かい線、、感じる温度が伝わってきます。ですので、全く同じに書こうと思わなくて大丈夫です。線、文字を書くポイントを押さえてみてください。きっと個性を感じる「かな文字」が書けているはずです!!
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